NVIDIAが「NemoClaw」を発表|話題のOpenClawを1コマンドで安全に導入できるエンタープライズ対応スタック
2026年03月18日※本ページはプロモーションが含まれています
NVIDIAが「NemoClaw」を発表|話題のOpenClawを1コマンドで安全に導入できるエンタープライズ対応スタック
GTC 2026で発表されたNemoClaw。OpenClawにセキュリティとプライバシーのガードレールを追加し、たった1コマンドで導入可能に。その全容を解説します。
概要
「AIエージェントを使いたいけど、セキュリティが心配……」「OpenClawは便利そうだけど、企業で使うにはリスクが……」
そんな課題を一気に解決する可能性を持つツールが登場しました。NVIDIAは2026年3月16日、GTC 2026にてNemoClaw(ネモクロウ)を発表。GitHubスター数24.7万超の大人気AIエージェントプラットフォーム「OpenClaw」に、エンタープライズ向けのセキュリティ・プライバシー機能を追加したオープンソーススタックです。
NVIDIAのジェンスン・ファンCEOは、OpenClawを「HTMLやLinuxと同じくらいのインパクトがある」「間違いなく次のChatGPTだ」と評価しており、その安全な導入基盤としてNemoClawを位置づけています。
OpenClawとは?まず基本を押さえよう
NemoClawを理解するために、まずベースとなるOpenClawについて解説します。
OpenClaw(オープンクロウ)は、ローカルで動作するオープンソースのAIエージェントプラットフォームです。元PSPDFKit創業者のPeter Steinberger氏が開発し、旧名「Clawdbot」「Moltbot」を経て現在の名称になりました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| GitHub スター数 | 247,000以上 |
| フォーク数 | 47,700以上 |
| 動作方式 | ローカルファースト(プライバシー重視) |
| 対応LLM | Claude、GPT、DeepSeek、ローカルモデルなど |
OpenClawの主な特徴
- 25以上のメッセージングプラットフォームに対応: WhatsApp、Telegram、Slack、Discord、Signal、iMessage、Teams、Matrixなどから操作可能
- 100以上のAgentSkill: シェルコマンド実行、ファイル操作、Web自動化など豊富なスキルを搭載
- モデル非依存: Claude、GPT、DeepSeek、ローカルモデルなど好きなLLMを選択可能
- ローカルファースト: 設定データや操作履歴はすべてローカルに保存。クラウドに送信されない
- 音声操作・ブラウザ操作: 音声ウェイク&トークモード、ライブキャンバス、cronジョブなど多彩な機能
OpenClawの活用例
- パーソナル秘書: メール管理、カレンダー調整、ファイル整理を自動化
- プロジェクト管理: タスクの自動追跡と進捗レポート生成
- リサーチエージェント: 情報収集と要約を自動実行
- ロボティクス制御: Unitree G1ヒューマノイドロボットやロボットアームを自然言語で操作
ここまで高機能なOpenClawですが、企業導入にあたって大きな課題がありました。それがセキュリティとプライバシーの担保です。
NemoClawとは?「OpenClaw+ガードレール」
NemoClawは、一言で言えば「OpenClaw with Guardrails(ガードレール付きOpenClaw)」です。
OpenClawの全機能をそのまま使いながら、NVIDIA独自のセキュリティ・プライバシー制御レイヤーを追加。企業や個人が安心してAIエージェントを運用できるようにするためのオープンソーススタックです。
NemoClawのアーキテクチャ
NemoClawは以下のコンポーネントで構成されています。
| コンポーネント | 役割 |
|---|---|
| OpenClaw | AIエージェントプラットフォーム本体 |
| NVIDIA OpenShell | 安全な実行環境を提供するオープンソースランタイム |
| NVIDIA Nemotron | ローカルで動作するNVIDIA製LLM |
| NemoClaw CLI | 全コンポーネントを統合管理するコマンドラインツール |
セキュリティの仕組み
NemoClawの最大の特徴は、サンドボックス化された実行環境と宣言的ポリシー制御です。
サンドボックス環境:
- すべてのエージェント操作はサンドボックス内で実行
- ファイルアクセスは
/sandboxと/tmpに限定 - 権限昇格や危険なシステムコールをブロック
ネットワークポリシー:
- 未許可のアウトバウンド接続をブロック
- すべてのネットワークリクエスト・ファイルアクセス・推論コールを宣言的ポリシーで管理
プライバシールーター:
- プライバシーが重要なデータにはローカルのNemotronモデルを使用
- 高度な処理が必要な場合のみクラウドの高性能モデルに切り替え
- データの送信先をポリシーで細かく制御
1コマンドで導入完了
NemoClawの最大の魅力の一つが、たった1行のコマンドで環境構築が完了することです。
TEXTcurl -fsSL https://nvidia.com/nemoclaw.sh | bash
このコマンドを実行すると、以下が自動的にセットアップされます。
- NVIDIA OpenShell ランタイムのインストール
- NVIDIA Nemotron モデルのダウンロード
- サンドボックス環境の構築(バージョン管理されたブループリントを使用)
- ネットワークポリシーの適用
セットアップ後は nemoclaw CLIで操作します。
| コマンド | 機能 |
|---|---|
nemoclaw launch | NemoClawを起動 |
nemoclaw connect | エージェントに接続 |
nemoclaw status | 稼働状態を確認 |
nemoclaw logs | ログを表示 |
動作要件
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| RAM | 8GB以上(サンドボックスイメージは約2.4GB) |
| Docker | Docker Desktop または Docker Daemon が必要 |
| GPU(オプション) | NVIDIAドライバ+NVIDIA Container Toolkit |
8GB未満のメモリ環境ではOOMキラーが発動する可能性があるため、8GBのスワップ設定が推奨されています。
対応ハードウェア
NemoClawは幅広いNVIDIA製品で動作します。
| デバイス | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|
| GeForce RTX搭載PC・ノートPC | 一般的なゲーミングPC価格帯 | 個人ユーザー向け |
| RTX PRO ワークステーション | プロフェッショナル価格帯 | 業務用途向け |
| DGX Spark | $3,999〜 | デスクトップAIスーパーコンピュータ |
| DGX Station(GB300搭載) | 約$97,000〜 | 748GBメモリ、20PFLOPs |
DGX SparkはASUS、Dell、GIGABYTE、MSI、Supermicro、HPから購入可能。最大4台をクラスター化して使用できます。
また、Dell TechnologiesがNVIDIA GB300 Desktop with NemoClaw・OpenShellプリインストールモデルの最初の出荷パートナーとして発表されています(2026年3月16日、BusinessWire発表)。
企業パートナーとの連携
NemoClawのセキュリティ機能は、大手セキュリティ企業との連携によってさらに強化されています。
- Cisco AI Defense: NVIDIA OpenShellと連携し、エンタープライズ向けのAIエージェントセキュリティを提供
- Trend Micro(TrendAI): OpenShellと統合し、自律型AIエージェントの安全性を確保
これらのパートナーシップにより、企業は既存のセキュリティインフラとNemoClawを統合しやすくなっています。
OpenClawの「セキュリティ問題」をどう解決するのか
OpenClawは非常に強力なAIエージェントですが、シェルコマンドの実行やファイル操作が可能なため、悪意のあるプロンプトインジェクションや意図しないデータ流出のリスクが指摘されていました。
NemoClawはこれらの課題を以下のように解決します。
| リスク | NemoClawの対策 |
|---|---|
| 不正なコマンド実行 | サンドボックス内に限定+危険なsyscallをブロック |
| データの外部流出 | ネットワークポリシーで未許可の送信先をブロック |
| 機密データのLLM送信 | プライバシールーターでローカルモデルに振り分け |
| 権限昇格攻撃 | サンドボックスが権限昇格を拒否 |
まとめ
NemoClawは、AIエージェント時代の「安全な実行基盤」として非常に重要な位置づけにあります。
NemoClawのポイント:
- OpenClawの全機能を維持しつつ、セキュリティ・プライバシーを追加
- 1コマンドで環境構築が完了する手軽さ
- サンドボックス+宣言的ポリシーによる多層防御
- GeForce RTX搭載PCからDGX Stationまで幅広いハードウェアに対応
- オープンソースで無料
ジェンスン・ファンCEOが「HTMLやLinuxと同じインパクト」と評するOpenClaw。その安全な導入基盤としてNemoClawが登場したことで、AIエージェントの企業導入が一気に加速する可能性があります。
個人ユーザーでもGeForce RTX搭載PCがあれば試せるので、AIエージェントに興味がある方はまず触ってみることをおすすめします。
関連リンク:
- NemoClaw GitHub: https://github.com/NVIDIA/NemoClaw
- OpenShell GitHub: https://github.com/NVIDIA/OpenShell
- OpenClaw 公式サイト: https://openclaw.ai/
- NVIDIA 公式発表: https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-announces-nemoclaw
本記事は2026年3月18日時点の情報に基づいています。オープンソースプロジェクトのため、仕様や機能は今後変更される可能性があります。
#NVIDIA #NemoClaw #OpenClaw #AIエージェント #GTC2026 #セキュリティ











